カンボジア>水祭り ボートレース

水祭り(ボン・オムトゥーイ)
年に一回、全国から首都プノンペンに人が集まるカンボジア有数の大イベントです。雨季から乾季の変わり目にはメコン川本流の水位が下がり、膨張したトンレサップ湖の水が、トンレサップ川からメコン川本流へと順流するようになります。


この時期、11月中旬の満月の日を中心に、3日間にわたって水祭りが行われます。祭りの内容は日本カンボジア友好橋の下流からスタートし、王宮前にあるゴールに向かって2km程度の距離を漕ぐ、ボート競技です。二艘のボートで勝敗を決め、トーナメント方式で勝ち上がります。参加艇は約1,000艘で、三組に分かれます。男性は立ちこぎグループと座りこぎグループの二つ、そして女性グループ。各グループの勝者には賞金が国王若しくは政府高官から直接渡されます。近年は、協賛企業による商品やユニフォームの提供が増え、商業化と共に益々賑やかになっています。

カンボジアの水祭りは、カンボジアの伝統行事として最大のもので、古くからの歴史を誇っています。この伝統行事は1990年に復活しました。水祭りは、本来は収穫祭のようなもので、田植えを済ませ雨季が明け一部では田の刈り入れも始まった頃に、この祭りは執り行われます。今日では、各州毎に選抜戦も行なわれ、また各行政機関の参加や企業の販促活動が盛んになる等、年々大規模になってきています。このカヌーは基本的に寺院に属します。



今では実際にこのような大人数のてこギボートを使って移動することはありませんが、カンボジアの人々にとっては、雨季になると村や町、都市が一部幹線道路を除き水でふさがれ(つながり)、ボートは必要不可欠な生活手段として大切な役割を持っており、本来は生活に密着した競技でもあります。

ボートの舳先。精霊が宿ると信じられており、仏像やその他聖なる物を祭ることがあります。船によっては、女装した男性が踊っていたりもします。

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