カンボジア1>退屈な日々2
珍 道中の特別半日プノンペンツアーにようこそ。ガイド料は無料だよ。でも飲み食いのお金は、おごれとはいわないけども割り勘だからね。

ではまずオルセーマーケットに行ってみよう。所在地は自分で調べてね。キャピトールホテル、レストランのの左向かい側ネ。
さあ入ろうか。



おばちゃん。ツアー客がバナナほしいってさ。一房1000リエルの何時ものネ


今日はお客さん連れてきたよ。何時ものブラックアイスコーヒーおくれよ。1000リエルのね。



可愛い日本の女の子連れてきたよ。


モーニングコーヒーも飲んだし。今日は優雅な一日だな。日本の若いネーチャンもいるし。幸せ、幸せ。

マーケット中は人だらけで疲れるね。



マーケットの周りを歩いてみようね



荷乗せた台車に気をつけてね。こちらから避けないとぶつけられるよ。



それにしてもバイクタクシー多いでしょう。ここの市場に駐車しているバイクの7割りはバイタクだよ。それだけでないよ。モニボン通りやらの大通りなんかも走っているバイクのやっぱ6割りはバイタクだよ。その他のバイクもあと1.5割りほどは、手をあげて金になるとわかれば、急に即席バイクタクシーに変身する予備軍だよ。その事情を説明してあげるね。



バイクタクシー事情

ホテルから徒歩3分でたどり着くこの市場に来るときいつも考え込んでしまう。
来るとき、帰るとき。客待ちしているバイタクの勤勉さには頭が下がってしまう。
それにしてもものすごい数だ。市内を走り回っているバイクの7〜8割はバイタクだろうと思ってしまう。この町のバイタクは流しで走りながら客を拾うような 無駄なことはめったにしない。あまりにも過剰競争のためガソリン代が無駄になってしまうからだ。自分の奪い取った縄張り内でひたすらに、いつ来るともわか らぬ未来の客を待ち続けている。

この町、この国、この港。国境から首都であるこの町まで。この町から国境まで。一部始終を車窓から眺めながらいつも思う。

なにも生産、GDPに結びつくような産業などない。と言うことは、雇用もない。だから仕事もない。田舎で農業だけでは食べていけない。だからこの町に出稼ぎに出てくる。「タイ式に言えば、オークマーハーギン」である。

だけど首都であるこの町にもまともな仕事などほとんどない。


それでは自分で仕事を作るか、乞食になるか、犯罪を犯すか、この三つの道しか選択権はない。

こ の選択権の中から自分で仕事を作り上げた勤勉な人たちがバイタクである。家族を残してきた田舎の田や畑を利息三文で売り払い。それでも足りず、親戚縁者か らありったけの金を借り「タカリまくり」数百ドルの中古のバイクを買う。そして勤勉に働く。夜の寝床は、縄張り内で、バイクのシートをベットにして夜を明 かす人たちが多い。

ながくこの町いるとわかるのだが、この業界の生存競争率はとても厳しいものであった。何時もの時間に、何時もの縄張りで、何時もの運転手。短い者で数週間、長い者でも数ヶ月で消えては、またあたらしい顔ぶれが田舎からやって来る。

戦いに敗れ、また田舎に逃げ帰り、消え去った者たちにどのような人生が待ち受けているのだろうか?彼らには、もう、以前のように、田や畑など存在はしない。存在するものがあるとすれば、それは、バイク購入資金のために集めた借金だけであろう。

バイタクの説明はこれで終わりね。

そろそろそろそろモニボン通りを歩こうか
次行くぞ