タイ>タイ内乱は終わったのか?

タクシンチナワット 2001年2月内閣総理大臣就任。
小泉純一郎     2001年4月内閣総理大臣就任。

タクシンチナワット 2006年9月19日外遊中にクーデーターにより失脚。翌20日ロンドンに亡命。
小泉純一郎     2006年9月26日内閣総理大臣退任


日タイ両元首相に共通する事項

@就任と退任の時期が恐ろしいほどに共通していること。「タクシン元首相はタイ国民の気質とタイ国家の性質により失脚。小泉元首相は「日本国民の気質と日本国家の緩やかで、寛容な「マアマア」主義の性質により「退任」と言う名の下に逃げ切れた」との俺の推測仮定にもとずく。

A
小泉元首相は皇室典範改正をしようとはかった。「秋篠宮殿下の菊子さまご懐妊報道がちょうど国会で、皇室典範改正法を提出をしょうとする最中のまさにその瞬間であったため、小泉元首相は側近からご懐妊の事実を耳打ちされるとすごく悔しそうな表情をしたそうな。

タクシン元首相も王室典範改正「国王及び王室の権限縮小」をしようとしていた。

B

小泉元首相は総理在任中「聖域なき構造改革の美名の下にありとあらゆる国家機能の民営化を推し進めた。郵政民営化の大義名分による解散総選挙に多くの国民が賛同した。が、蓋を開けてみれば、一般国民には民営化による質の低下と料金の値上げ等の不都合な事実の数々だけが残されていた。

また熱狂的な国民の支持を得て、竹中大臣との二人三脚に行った規制緩和と財政改革により、蓋を開けてみれば、元来の国民資本であった、電力、ガス、水道、鉄道、、鉄鋼、通信、重工業、自動車産業。果ては医療から教育福祉まで。上場企業の筆頭株主に物言う外資が幅を利かせて、非正規従業員の増員とリストラと増配等を強引に要求。また、創業者一族を、生え抜きの経営人を株主総会で、議決権を盾に解任させて、自分たちの都合のよい経営陣にすり替えてきた。結果日本社会に馴染まない形態で会社経営が行われどんどん一般国民は貧しくなってきた。

また日本もアメリカの金融工学に習え。日本の間接金融は時代遅れだ。これからは直接金融の時代だ。アメリカに投資しなくてはならない。それが日本を豊かにする方法だと。さんざん煽りまくり。間接金融から直接金融への流れは蓋を開けてみれば、アメリカ式金融工学は「三神の器。ヘッジとレバレッジと空売り」たんなる詐欺商品であったことが世界的に判明。世界は再び間接金融に戻りだしている。リーマンブラーズ債を買わされた金融機関は、莫大なお金を踏み倒され3大メガバンクがBIS自己資本比率不足で増資騒ぎに発展。ナスダック・ストック・マーケット(現ナスダックOMXグループ)元会長を務めるなど米証券界の実力者として知られるバーナード・マドフ氏(70)による世界最大の巨額詐欺事件「約4兆5000億円」が発覚しました。これにより世界的な金融機関も莫大な損失をだすのはもちろん。日本の地方自冶体も莫大な債権を買わされており今後夕張のように破綻する自冶体が続失するかもしれません。

タクシン元首相も小泉元首相と同じことをタイの国を舞台に行う使命を外資勢力に後押しされて登場させられた人物と言うことができます。

アメリカの仕組んだ史上最大の金融詐欺事件は日経でいうと2003年4月に7600円の底をつける前準備として外資勢力が底をついた直後に低価格で企業を買い叩くことのできる法整備のために小泉元首相は2001年4月に。タクシン元首相は 2001年2月に総理大臣就任。そして、2007年2月に18300円の天井で売り抜けようと企てる外資勢力の目論見が発覚する約半年前の2006年9月26日小泉元首相は退任の名の下に逃げ切った。タクシン元首相は逃げ切る前に先の展開が発覚してしまいクーデターによって追放されてしまった。2003〜2006までのバブル発生から崩壊までアメリカ外資勢力が計画的に仕組んだ詐欺であったと俺は推測します。だから小泉、タクシン元首相の就任も退任と追放も国を隔てて同時期なのです。

いまさら小泉元総理と竹中元大臣が、外資勢力の代弁者として、外資勢力の利益のために働いてきたことは一般国民の間でも周知の事実となってきましたので詳しくは書きませんが、100年、200年後まだ日本国が健在であれば、後の末裔がどのように彼らを評価して、子供たちに学校で教えるのか楽しみです。


結論
日本においては、先の大戦で大負けしてしまい。未だに米軍は各地に軍事基地をもち軍隊が駐屯して日本を押さえつけているアメリカの植民地ですので、外資勢力の後ろ盾をもつ人たちには怖くて逆らえません。

しかしタイにおいては、有史以来一度も列強の植民地になったことがなく先の一、二時大戦で戦勝国になっています。けしてタイ軍が強いというわけではありません。タイ人は恐ろしく政治が老練で上手なのです。戦わずして勝名人なのです。

日本のオエライ先生方のようになにもかも外資勢力のいいなりなんかになったりしません。譲歩できることは、あっさり譲歩しますが。譲れないところでは徹底的に戦います。その精神はタイ国歌の詩にも現れています。

タイ王国「立憲君主制」です。国王は国民から崇拝されています。どんなオエライ先生たちでも、国王に忠誠心を持っていて逆らいません。独裁ではありませんから権力ではなくて権威の象徴です。タクシン元首相が政権の座につく以前の伝統的な旧特権階級の人たちは、。タクシン元首相によって利権を奪われました。

それまでは王様、王様と崇拝していればそれなりに役得やら利権にありつけていた人たちの富をすべて自分の身内と外資勢力のために奪われてしまった人たちの恨みはすごいものです。

総理就任直後タクシン氏の資産は推定1兆円くらいであろうと噂されていました。総理に就任すると速攻で次から次へと独裁政策を断行していきました。とたえばアメリカからの要請で、麻薬の取り締まりを行いましたが、あまりに強引な取締りで口封のために多くの死者がでました。国王から呼び出され「私の国民を何人殺せば気が済むのですか」と叱咤されています。

また国民の前で先進国発言までしてしまい自分と身内の利益以外には公務員の賄賂禁止とかバーやスナックの深夜営業の取り締まりとかアルコール類の販売は午後から夕方まですべての小売店で禁止とか行き過ぎた禁煙とかあまりにも強引に事を急ぎすぎました。

タイの公務員は皆薄給ですので資産家以外は副業をしています。バンコックの繁華街のバーを閉店時間を1分でも守らなければ深夜営業法違反で取り締り、その店の経営者がその管轄の警察署長だったとか。それを理由に左遷させられたりとか。

暑い南国で呑み助が多いのに酒を売れずに店は売り上げ激減。呑み助はイライラ。薄給なのに今まで普通だった賄賂まで禁止されたりこれでは皆たまりません。警察出身でありながら身内の警察関係者までに恨みを買う始末です。国王からも呼び出されて何度も「タイ国の身の丈にあった政治をしなさい」と叱咤されてますが、一向に国王のお言葉さえも聞こうとはせず国王を軽く扱う風潮がありました。

あげくの果ては「貧乏人にはタイに来てほしくない。金持ちだけにタイは来てほしい」と言い出す始末でした。これでは外国人からも恨みを買います。

今まで王様を崇拝していれば利権や役得にありつけた人たちはタクシン氏の先進国発言による変化など望んでいません。軍人などその典型でしょう。

国王は御高齢ですので、このままタクシン氏が政権の座に居座れば自分亡き後のタイ国と王室の行く末がすごく心配でしょう。また王様を崇拝していれば利権や役得にありつけれた人たちもタイ国と我が身と我が末裔が心配でしょう。

しかしどこの国でも下々はあまり政治にこだわっていません。政治よりも明日飯が食べれることの方が重要です。そんなわけで何度解散総選挙にもちこんでも豊富な財力を誇るタクシン派が地方で選挙になるとバラマキ政策を行うために「金をくれる人はいい人」式で何度でも当選してしまいます。その都度に重箱の隅をつつくような失策を見つけては国王派でしめれらている憲法裁判所が選挙の無効判決を下したり。官邸とか空港占拠したりと頑張っています。

この内乱は「国王派=自国派とタクシン派=外資勢力」の終わりのない戦いです。とりあえずは、タクシン氏と一派の政治権力の完全消滅まで何度でも繰り返すと思います。

タイはけして日本のように外資勢力のいいなりになるような国ではありません。
「独立は誰にも抑圧させはしない。国歌の為に全ての血の滴を犠牲にする。」この精神です。


追記

日本でもバブル崩壊後数年間までは外資勢力の今ほど露骨な干渉はありませんでしたが、宮沢=クリントンにより「年次改革要望書」させられて後露骨な干渉がはじまりました。ああしろ、こうしろと規制緩和=日本の金をアメリカに流すとかその金で日本安く買収するとかの目的です。

今まで心ある官僚とかセンセイ方で国民のためか自分の既得権のためかはわかりませんが、必死で外資勢力と戦ってきた人もいました。しかし悲しいかな心ある官僚は「ノーパンシャブシャブ」で敗れ去り大蔵省は解体しました。心あるセンセイ方も「友好の家とか政治献金」とか。地方の役所では「裏金疑惑」とか地方のセンセイ方には「談合疑惑」とか最近では官僚の「タクシー券、お仕立券、税金ピンハネ、天下り」とか。有名な学者では「痴漢」とかで次々と敗れ消え去っていきました。

仮に自分の既得権のため戦ったとしても勝てばその人たちの懐に入り国内で消費しますので、国内での正常な経済活動は営なわれます。しかし負ければ無駄使いは悪との美名の元にその失われた既得権の富は海外に持ち去られてしまいますので、国内では消費されず国内は不況の雨が降り注ぎます。土建屋さんの談合も悪人扱いされますので入札でコストを削られます。すると今まで談合によって成り立っていた土建屋さんたちの生活は苦しくなり職も失います。地方に仕事は少ないのに失業者が溢れ返ります。公共工事も引き受け手がいなくなります。無理に役所から指名製になりますと手抜き工事が横行しまて結局はなにか災害がおこればすごく高いものにつきます。

戦い敗れ、敗れるほどに無駄をはぶくと言う美名の元に海外に富は持ち去られます。運良く日本に戻ってきたとしても売られまくり、下がりまくった一流企業の株式買収に使われるだけで企業の利益は配当として海外に吸い取られます。無駄を一切削り取った社会などトヨタ生産方式と同じでかならず何時か無理が訪れます。

どんな職種でもすこしばかりの無駄な役得はあっほうがいいと思います。その無駄こそが経済生活の源です。無駄があるから文化も芸術も生まれるのです。人も優しくなれるのです。

本来ならば外資勢力を増長させないためにもタイのように戦わなければいけないのにネ
でも痴漢でつかまるのも怖いです。

2008/12/17