タイファランポーン



バンコック中央駅前です。

最後のページに「バンコック発着時刻表」があります
あの姿も、もう見かけなくなってきた。遠い昔からのような気もする。

遥か過去には、この辺りに夕暮れが近づいてくる頃天秤棒を担いだ女将たちが現れ、茣蓙を敷きメコンの瓶に入れた安酒を飲ます一杯飲み屋で賑わっていた。

なんだか毒々しい色をしていたね。皆疑ったものさ、メチール入りの工業用アルコールではと?
でもそんなこと気にせず、よく飲んだソムタムを肴に。

君はイーサンから来ていたね。もう帰郷して行ってしまったんだろうか?君からよくタイ語を学習させてもらったことを覚えていますか?

君たち女将たちは皆イーサンという東北から来てたね。そして客もおなじイーサンからだったね。

「オークマーハーギン」天使の都に出稼ぎに出て来る。当時あのカラパオという人気ロックグループの歌でこんな詩の歌があったよ。あの頃の貴国の状況をよく表していたんだね。イーサンじゃあ貧しくて食っていけない、だから口減らしに皆都に出て行くしか道はないと。

そして今、君という女将には、ここでは、逢うことができない。それはなぜか?て考えたんだ「オークマーハーギン」の必要が、いらないくらいに、貴国が発展したと言うことなんだね。

それはそれでいいことなんだよ。でもそのおかげで、君という女将に逢えなくなってしまったのも事実なんだね。
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