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どこででも見かけることが出来るお寺
マンダレーからラングンーまで戻る夜行列車でのことでした。 下痢、発熱で朦朧とした意識の中。トイレに駆け込みまたも水便を垂れ流した。 小さなシュルダーバックをドアーの物掛けに掛けていた。排便が済みこん身の力を振り絞り座席に戻りまたも朦朧としていたその時。 少年が警官に付き添われ私の車両に検札にきた。 その少年は私を指差した。その警官は私の忘れ去ったショルダーバックを差し出して言った。中身を確認してくださいと。 そのシュルダーバックには、パスポート、現金、T/Cなどの貴重品一式が入っていた。 治安のよいビルマだけに気が緩みこのような状況になってしまったわけだが、中身を確認すると。 火の打ち所のない完璧なまでの状態であった。私はその警官にノンプロブレムと言うと 「その発見者の少年は、安堵した顔であった」その警官から無罪を言い渡されほっとした顔で自分の車両に戻って行った。 私は思った「当時のたとえ日本でも、こんな形でのハッピーエンド」は果たして実現可能であろうかと? |
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